■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「税金あれこれ(全4回)」
-その2(1/2):「消費税の意味を考え直す時」-
話題の消費税ですが、日本の消費税はヨーロッパ諸国の付加価値税と異なる特徴があります。
それは、日本では、毎日の生活に欠かせない食料品から、海外の有名ブランドの時計やバッグなどのぜいたく品まで、同じ税率になっているという点です。
例えば、昨年の暮に消費刺激のために付加価値税率をそれまでの17・5%から15%に引き下げたイギリスでは、そもそも医療費や教育費、郵便料金などは非課税ですし、さらにゼロ税率といって、実際には付加価値税がかからない対象に、食料品や交通費、新聞、書籍の代金、さらには子供用の衣料品などが挙げられています。
またフランスの付加価値税は税率が19・6%ですが、やはり医療、郵便、教育などの費用は非課税になっています。
また新聞、雑誌、演劇やミュージカル、バレー、オペラ、音楽などのコンサートの料金には2・1%の超軽減税率が適用され、さらにミネラルウオーター、食料品(菓子、キャビア、レストランでの食事を除く)には5・5%の軽減税率が適用されます。
さすが芸術の都パリのフランスだけあって、バレーやオペラの入場料が税金面からも優遇されていることが分かって興味深い制度です。
万里センセイの海馬TOP
うまレターモバイルTOP
(C)AnswerCorporation