■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】

「税金あれこれ(全4回)」
-その4(1/2):「ペットに税金!?」-

真偽のほどは分かりませんが、東京都で飼われているペットの数は、子どもの数より多いと言われています。

そう言われると私が家の近所を歩いて出会うのはペット連れの人ばかり、子ども連れはほとんど見かけません。

国も税収穴埋めのため、ペットに税金をと考えるのも、あながち「暴論」とは言えないのかも知れません。

この話を愛犬家の女性に話したら、彼女は柳眉を逆立てて怒りました。

「冗談言わないで、すでに区に登録料を払っていますよ。それに健康保険はないし、えさ代も高いし、そんなことを言う議員がいたら、選挙で落とす運動をするわ!」。

こうした声には弱い立場ですが、ペット課税は無理でも、ワンルームマンションや別荘に税金を課している自治体はあります。

ワンルームマンション課税は池袋などの繁華街がある東京都豊島区独自の税金で、名前は「狭小(きょうしょう)住(じゅう)戸(こ)集合(しゅうごう)住宅(じゅうたく)税(ぜい)」(なんだか舌を噛みそう)です。

別荘に対する税金をとっているのは、温泉で有名な熱海市です。ワンルームマンションや別荘の場合、もちろん固定資産税は入りますが、住民登録をしていないケースがほとんどなので、住民税が集まりません。

住民税を払わず、ゴミの収集など役所のサービスは受けるのですから、その対価として何らかの税金の負担をするのは当然という発想から生まれました。
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