■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「行き着く先は金!?〜世界の金貨〜(全5回)」
-その4(1/2):「大量に偽金貨が出回った天皇記念金貨の謎」-
昭和天皇ご在位60年記念金貨のフィーバーぶりを覚えている読者はどのくらいいるでしょうか?
記念金貨が発行された昭和61年(1986年)は、バブル経済花盛りの時期で、折からの円高ドル安によって金の地金が安く手に入ることも手伝い、政府が天皇ご在位60年の記念金貨を発行することになりました。
金額は、天皇陛下の金貨だから1万円というわけにはいかず、10万円ということになりましたが、1枚に含まれる金の量は純金ベースで20グラムとなっていました。
当時の金の価格は確か1グラム2000円程度でしたから、純金を20グラム使って、制作費を足しても1枚4万円ぐらいの原価です。
それを政府は6万円のプレミアムを付けて、1枚10万円で売り出すと、早速、この偽物を作る輩が現れました。
純金を使って、型に流し込んで、1枚造れば6万円の儲けです。
材料を純金にしないでタングステンなどの安物の合金を使えばもっと儲かりますが、この贋金造りの犯人は敢えて本物と同じ純金を使ったところがミソです。
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