■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「馬に魅せられた画家・作家たち in the world(全4回)」
-その1(2/2):テレスコビッチをご存知ですか?-
これらの画家ほど有名ではありませんが、「馬好きというより競馬好き、ロシア生まれで後にフランスに帰化した画家」といってすぐにテレスコビッチの名前が頭に浮かんだ人は、かなりの絵画通と言えるでしょう。実は、私はテレスコビッチの描いた競馬の絵を持っています。といっても油絵ではなくてリトグラフ(石版画)です。
テレスコビッチは1902年モスクワ郊外のメチェルスコエに生まれましたが、やがてロシアを襲ったボルシェビキ革命を嫌って1920年にパリに出て、当時、アンチミスト(情愛の画家)として有名だったボナールに私淑して、その作風を受け継いでいます。
競馬好きだった彼はパリのロンシャン競馬場によく足を運び、やがて自分で競走馬を購入し、その馬がレースで優勝する姿を一連の作品にしたのです。私が持っているリトグラフはその中の一枚です。テレスコビッチはまたスポーツ好きでもあり、1964年の東京オリンピックの時に来日しています。
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