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「 30分で解る『三国志』 (全4回)」
-その4(2/2):「時代の終わり 」-

蜀軍は孔明の死を伏せて、遺骸を乗せた車を前進させると、司馬仲達が慌てて魏軍を後退させたことから「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」の言葉が生まれました。

ちなみに、邪馬台国の卑弥呼が、「魏」に使いを出して、「親魏倭王」の称号を授かるのが239年です。

当時の日本と大陸の間で、かなり活発な交流があったことが窺われます。

孔明死後の「蜀」は内政に力を入れて、30年近く国を維持できましたが、263年、ついに「魏」の軍勢によって成都を攻め滅ぼされ、劉備の建国以来42年で幕を閉じます。

勝ち残った「魏」と「呉」はその後も戦いを繰り返し、265年、「魏」から帝位を禅譲された司馬炎(しばえん)が「晋」(しん)を建国、その「晋」が280年に「呉」を攻め滅ぼして、『三国志』の時代は終わります。

『三国志』が映画や小説になって現代人の注目を集めるのは、そこに2千年近く経っても変わらない人間の本質があるからでしょう。

私たちの周りにも劉備のようなトップ、孔明のような切れ者の片腕、関羽のような義に篤い同僚がいるはずです。

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