■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】

「馬に魅せられた画家・作家たち in the world(全4回)」
-その2(1/2):徐悲鴻をご存知ですか?-

馬をテーマにした絵画で有名な作家の話をしましょう。今回はその中国編です。中国現代画壇の巨匠ということでは斎白石と徐悲鴻の二人の名前があげられます。斎白石は伝統的な水墨画で有名ですが、徐悲鴻は、パリの高等美術学院とベルリンの美術学院に合わせて8年間学んで、西洋の画法も取り入れた独特の画法を確立しました。

つい先日のニュースでは、彼がベルリン留学時代に描いた作品「奴隷とライオン」の油絵が香港で競売にかけられ、日本円で約11億円の値段がついて話題を呼びました。

徐悲鴻は帰国後、「満州事変」の勃発に触発され、愛国画家として民族の覚醒を促す多くの作品を残しています。1949年の新中国建国後は、創設された中央美術学院の初代校長に就任1954年9月に脳溢血で倒れるまで、馬をテーマにした多くの水墨画を残しています。
前へ  次へ

万里センセイの海馬TOP
うまレターモバイルTOP
(C)AnswerCorporation