■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「兵隊さんの置き土産(全5回)」
-その3(2/2):「団塊の世代の学生時代(2)」-
私は、大学を四年で卒業しましたが、そのまま企業に入っていくのは、面白くないとの漠然とした理由で、学生時代から続けていた家庭教師の仕事に専念することにしました。
その頃の大学卒業生の初任給はたしか3万9000円だったと記憶していますが、私は、5人の生徒を教えて、月に5万円稼いでいましたから、この時点では、就職するより実入りはよかったのです。
家庭教師だと時間もかなり自由になりましたから、雑誌の取材記者なども経験しました。そんな折、学生時代の友人が、「参議院議員野末陳平さんが秘書を探しているけど、働いてみない」との話を持ってきました。
政治の仕事には興味があったので、早速お世話になることにしました。
企業に就職した友人たちは、残業を繰り返す猛烈社員になり、会う機会も少なくなりましたが、何故か団塊の世代は群れたがり屋が多く、大学卒業後10年くらいは、学生時代を懐かしむ気持ちが一杯でした。
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