■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「馬に魅せられた画家・作家たち in the world(全4回)」
-その3(2/2):坂本繁二郎をご存知ですか?-
亡くなった私の母は子どもの頃、馬が生活の身近なところにいましたから、私が小さい頃よく馬の話を聞かされました。母も繁二郎と似たような話しをしています。「馬は人間の気持ちをよく理解している。私が怖がれば馬も私を怖がるし、私が愛情を持って接すれば、馬も私に愛情を感じてくれる。それは馬のつぶらな瞳を見ていればよくわかる。馬と話をするときは必ず目を見なければだめ」。
繁二郎が住んでいた頃、八女には九州で有名な馬市が立っていたようで、繁二郎はスケッチブックを持って馬市で馬の観察を繰り返し、馬を追って雲仙や阿蘇の大自然の中を歩き回ったそうです。作品としては「水より上がる馬」、「雨中馬」などが有名ですが、繁二郎の馬は自然と一体化して、見る者に安らぎと癒しを与えてくれます。繁二郎の馬の作品を見たい人は久留米の石橋美術館に行くといいでしょう。
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