■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「馬に魅せられた画家・作家たち in the world(全4回)」
-その4(1/2):ジェリコーをご存知ですか?-
日本ダービーを開催する競馬場は府中競馬場と決まっていますが、本場ロンドンのダービーが開かれる競馬場の名前は?そうですエプソム競馬場です。それではフランスのルーブル美術館に展示されているエプソム競馬場を描いた作家の名前は?
正解はテオドール・ジェリコー、19世紀の前半に活躍したフランス人の画家です。
ジェリコーを有名にしたのはエプソム競馬場の絵ではなく、その3年前に描いた「メヂュース号の筏」という作品です。この絵も現在、ルーブル美術館に展示されていますが、フランスのフリゲート艦メヂュース号が座礁して、乗組み員のほとんどが漂流中に死亡するという悲惨な事故がありました。ジェリコーはその漂流の様子を描いてみせたところ、フランス画壇では、この作品をめぐって論争が起きました。ジェリコーはそんなフランス画壇に嫌気がさして作品を手にイギリスに渡り、そこで出会ったのがエプソム競馬です。
万里センセイの海馬TOP
うまレターモバイルTOP
(C)AnswerCorporation