■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「北京オリンピックと香港競馬(全4回)」
-その4(2/2):バロン西とウラヌス号-
去年上映されて話題になったクリント・イーストウッド監督、渡辺謙主演の映画『硫黄島からの手紙』の中で西中佐(当時)を連想させる人物が登場します。映画では西中佐は部下を脱出させた後、自決した設定になっていますが、本当の最後の状況は誰にも分かりません。
西中佐は硫黄島においても愛馬ウラヌス号の鬣(たてがみ)を肌身離さず持っていて、戦後1990年に奇跡的にもその鬣がアメリカで発見され、現在北海道中川郡本別町の歴史民族資料館に展示されています。西中佐(死後大佐に昇進)の戦死の日は1945年3月22日、ないしは23日と伝えられていますが、当時東京の馬事公苑で余生を送っていたウラヌス号は、西大佐の死後1週間後に息を引き取っています。バロン西とウラヌス号は一心同体だったのでしょう。
「北京オリンピックの馬術競技!?」〜完〜
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