■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】

「競馬的お金の事情!?(全4回)」
-その2(2/2):競馬の控除率が下がった!-

全レースの全ての投票法の控除率が20%になれば言うことはありませんが、それでも頭の固い農水省がよく、ここまで踏み切ったと、ここは褒めておきます。そこで、他の公営ギャンブルの控除率がどのくらいか調べてみると、自治体宝くじが54%、スポーツ振興くじ(toto)が50%、といずれもかなりの高率になっています。

ちなみにパチンコの控除率は12%、アメリカンルーレットは0・5%程度という数字をどこかの新聞記事で読んだ記憶があります。常識では地下に潜ったギャンブルはテラ銭が高いのではと思い込みがちですが、実際にはそうではなく、国に認められたギャンブルの方がはるかに控除率(テラ銭)は高いことが分かります。

これはひとえに競争があるかないかの結果で、非合法あるいは半合法(?)のギャンブルは競争原理が働き、テラ銭が高ければ、客が逃げてしまいます。「公営ギャンブルに競争原理の導入を」といっても、無理な相談かも知れませんが、それにしても、宝くじやスポーツ振興くじは50%を越える控除率でファンはよく黙っているものだと私は妙に感心をしています。
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