■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「馬の故事・熟語_本当の意味をご存知ですか?(全4回)」
-その3(2/2):人間万事塞翁が馬-
「淮南子」に紹介されている「人間万事塞翁が馬」の物語は、「昔、国境の城塞に住んでいた翁の飼い馬が逃げ出した。
城の人々は皆、翁を気の毒に思ったが、翁自身はさほど悲しんでいなかった。すると暫くして、逃げた馬がもう一匹の良馬を連れて帰ってきた。人々はこれを羨んだが、翁はあまり嬉しそうではなかった。
その後、翁の一人息子がこの良馬に乗って足の骨を折る大怪我をした。翁はこれを見ても悲しがらなかった。間もなく騎馬民族の「胡」が城に攻め込んで、村の若者は皆戦死したが、ただ一人、翁の息子は足が悪かったため命を長らえることができた」という内容です。
「禍福は糾える縄の如し」という言葉もありますが、人の世の運命は、禍が福に転じることもあり、反対に福が禍に転じることもある、塞翁の馬のように何が幸福になり何が不幸になるか分らないと言うのが本当の意味するところです。
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