■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「馬の故事・熟語_本当の意味をご存知ですか?(全4回)」
-その4(1/2):老いては麒麟(きりん)も駑馬(どば)に劣る-
「老いては麒麟(きりん)も駑馬(どば)に劣る」。この言葉を聞いたことがある人は多いはずです。
「人間、年はとりたくないものだ。彼は若い頃はやり手で持て囃(はや)されたたものだが、今やその影もない。老いては麒麟も駑馬に劣るというのは本当だな」などと使われます。
問題は、ここでいう麒麟(きりん)です。読者の半分は動物園にいるキリン、あの首の長いジラフを思い出すのではないでしょうか。
私はかつて南アフリカで、大自然の中のキリンを観察したことがありますが、普段はのんびり高い枝の葉を食べているキリンが走るととても速いのに驚きました。
それこそのろのろ走る駑馬(どば)よりもスピードがでるので、この二つを対比させたのだなと考えると、これは間違い。
それなら、「あの麒麟麦酒の商標になっている空想の動物の麒麟では?」と思いつく人がいるかも知れませんが、これも違います。
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