■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】

「ワタシの周囲の馬好きの人々(全5回)」
-その4(2/2):ばんえい競馬に魅せられて-

「ばんえい競馬」の馬は輓馬(ばんば)と呼ばれ、元々農耕用の馬ですから体重も1000キロ以上あります。

サラブッレッドの2倍の重さで、スピードより持久力を競います。騎手と重りを載せて、約1トンの鉄製のそりを引いて馬が走る距離は200メートル。

途中に1Mと1・5Mの上り坂(障害)があり、この坂を上るときが騎手の腕の振るいどころです。

前に出ようと焦る馬の手綱を強く引いて、力を溜め込み、タイミングを見計らって一気に坂を駆け上りゴールを目指して駆け抜けます。

この瞬間は観客も馬と一緒になり、大声で声援を送ります。中には馬と共に競馬場のスタンドを走り出す人もいます。

馬がゴールインしたときは、客も体力を使い切ってくたくたになってしまいます。勝敗より何より、馬との一体感が味わえるのが「ばんえい競馬」の魅力でしょう。
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