■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「ワタシと競馬と、しばしば、オトン(全4回)」
-その3(2/2):九州男児の父からのミッション-
やがて私自身の高校受験勉強が始まり、父も私に馬券売り場への買出しを頼まなくなりました。
暫くしてからです。私が場外馬券売り場に行かれなくなったので、二日酔いの日、父はどうしていたかというと、電話に向かって馬券の注文をしていたのです。
今でも偶然聞いたその不思議な電話のやり取りを覚えていますが、電話口で「野上の関係のものです」と名乗り、「8R、2-3、1000円、9R、4-5、1000円」と馬券を伝えていました。「野上」という人物がどういう人か、私には判りませんが、とにかくその名前を合言葉に、馬券をノミ屋に発注していたのです。
もちろん、当時からノミ行為は競馬法で厳しく禁止されていますから、勧められることではありませんが、現在のような電話投票ができるずっと以前のことでもあり、場外の馬券売り場もない地方の人はノミ屋を利用していた人が結構多かったようです。
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