■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「ワタシの周囲の馬好きの人々(全5回)」
-その5(1/2):ばんえい競馬に魅せられて(映画編)-
映画『雪に願うこと』は2006年の第18回東京国際映画祭に出品され、グランプリ・監督賞・最優秀男優賞・観客賞の4冠を獲得した作品です。
舞台は北海道の帯広。ここで厩舎を経営する矢崎威夫(佐藤浩市)のところに、東京で事業に失敗した弟、学(伊勢谷友介)が転がり込んでくるところから物語が始まります。
学は厩舎で、成績が振るわず、このままでは薬殺されてしまう運命の馬、ウンリュウに出会います。
そして新米の厩務員として厩舎の人々や女性騎手と心温まる交流を重ね、ウンリュウを優勝に導き、学ももう一度生きる勇気を得て東京へ向かいます。
東京映画祭でグランプリに輝いた映画ですから、映像的に優れていて、冬の夕暮れ時に、十勝平原の大自然の中で行う馬の調教シーンなどは、思わず息を呑むほどの美しさです。
この映画が完成した2006年は、「ばんえい競馬」にとって、大きな曲がり角の年でした。
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