■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】
「記憶に残る名勝負(全4回)」
-その2(1/2):タニノムーティエVSアローエクスプレス
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1970年、この年はいわゆる「70年安保」の年でしたが、大勢はすでに前年秋の佐藤首相の訪米による日米首脳会談で決しており、大学生だった私は「挫折」というほどの深刻さはなかったものの、「空しさ」が身体を吹き抜ける日を過していました。
そんなある日、友人と連れ立って競馬場に足を運んでみることにしました。ちょうど皐月賞のレースの日でした。
皐月賞までのレースがどうだったのか、ほとんど記憶に残っていませんが、さすがに皐月賞の開始のファンファーレが鳴り響いた頃からの記憶は、鮮明です。
この日の皐月賞は、タニノムーティエとアローエクスプレスの対決が、見所でした。特に3月のスプリングステークスでは同じ2頭がゴール間際でデッドヒートを演じ、結局タニノムーティエがアローエクスプレスをかわしています。
この日のレースでもタニノムーティエの差し足がアローエクスプレスを制するのか?それともアローエクスプレスが雪辱を果たすのか?その一点に観客の注目が集まりました。
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