■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】

「記憶に残る名勝負(全4回)」
-その4(1/2):シンボリルドルフVSミホシンザン -

1980年代は、私が競馬から遠ざかっていた時代です。

野末陳平さんの事務所から独立して、自分で経済評論を始めた頃で、それこそ土日も仕事漬けで、競馬場に足を運ぶこともできなくなりました。

それでも、1980年代の半ばに、「皇帝」と呼ばれるめっぽう強い馬が中央競馬で活躍しているという話題はスポーツ新聞などを通じて知っていました。

1985年12月、やはり年の瀬になると有馬記念が気になります。あの日は単行本の執筆に追われて、仕事部屋で一日中カンヅメになっていましたから、場外に馬券を買いに行くこともままなりませんでした。

しかし、噂の「皇帝・シンボリルドルフ」が出走するとあって、TV観戦をすることにしました。馬券を買わないTV観戦は本当に味気ないものです。

シンボリルドルフの対抗になったミホシンザンもこの年の皐月賞で2着に5馬身の差をつけて圧勝した実力馬ですが、この日ばかりは相手が悪すぎました。

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