■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】

「JRAにまつわるエトセトラ(全4回)」
-その2(1/2):JRAは天下り天国(後編) -

JRAの理事長の年収はどのくらいか?

他人の懐具合を覘くのはあまり好ましいことではありませんが、閣議決定された「独立行政法人、特殊法人の役員の報酬及び退職金」の規定に基づく公表情報となっています。

その資料によれば、理事長の本俸月額が122万6000円。これに特別調整手当て、民間のボーナスに当たる特別手当がついて約2400万円が年間収入です。

この金額が多いか少ないか?

年間売り上げが3兆円ある民間企業の社長の給料と比較すれば、それほど多い金額とは言えないかも知れませんが、JRAはここ数年売り上げが低迷していて、経営不振企業とも考えられます。

それに、JRAのトップに支払われる報酬の原資は、言うまでもなく競馬ファンが投資した馬券の上がりです。

こうして考えると、「かなりの高給をもらっているな」というのが正直な感想ではないでしょうか。しかも、こうした報酬とは別に、JRAの役員を辞める際には慰労金、つまり退職金が支給されます。

昨年8月に理事長を交代した農水省事務次官0BのT氏に支払われた役員報奨金は約3000万円です。

前へ   次へ

万里センセイの海馬TOP
うまレターモバイルTOP
(C)AnswerCorporation