■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】

「JRAにまつわるエトセトラ全4回)」
-その2(2/2):JRAは天下り天国(後編)-

T氏のJRA役員としての在任期間は8年でしたから1年当たりに計算すると370万円余りになります。

「前はもっと多く、平成16年の見直しで、ずいぶん少なくなったのです」と、事情通は解説しますが、T氏は農水省の次官としての退職金を8年前に手にしています。

それにプラスして、またこの退職金では、笑いが止まらないのではないでしょうか。

さらに役員としての在任期間が1年でも2年でも、退職金として受けた報酬は、半額が非課税になる特典があります。

この制度は、元来、ひとつの会社に30年、40年、勤めたサラリーマンの退職金に対する優遇措置として考えられたものですが、当然役人OBの天下り先の退職金にも適用されています。

T氏の場合、半分の1500万円が非課税とは、やはり優遇されすぎではないでしょうか。
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