■万里センセイの海馬【毎週木曜更新】

「ワタシと競馬と、しばしば、オトン(全4回)」
-その4(2/2):場外の帰りに出会った運命の出来事-

堅い話になりましたが、こんなこともありました。私には妹がひとりいて、小学生の頃からピアノを習っていました。一日に数時間も弾いていると 少しずつピアノの音程が狂うので、何ヶ月かに一度、ピアノの弦を調整する「調律師」が家にきて、ピアノの具合を見てくれていました。ある日曜日の午前中のことだったと思います。

父がちょうど、競馬場にいざ出陣、玄関から門に出たところ、ピアノの調律師と出会ったのです。父は家の中の母や妹に向かって大きな声で「お-い、調教師さんが来たぞ-」

家の中に居た、家族は「何で競馬の調教師さんが家に来るの?」と一瞬、頭の中に?マークが広がりましたが、すぐに「調律師」の間違いであることが判明しました。父は、言い間違いに気付かず颯爽と府中の競馬場に向かいましたが、その日の結果がどうだったか、私は覚えていません。

「ワタシと競馬と、しばしば、オトン」〜完〜
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