■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2010/04/19号」
「―海江田万里の経済熱線―」
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☆ 住宅の価値を建物に置く考え方にシフトすべき ☆
内需で経済的な波及効果が大きいのは、住宅建設だということは自明の理です。わが国の住宅建設が落ち込んだ理由は、ひとつには若
い世代の雇用問題が深刻になって、「とてもじゃないがマイホーム
なんて夢のまた夢」と考える人が多くなったことがあげられます。
また、現在は働く先があって収入もまずまずでも、「いつリストラ
されるか分からない」といった将来不安が大きいことも住宅需要を
冷え込ませる原因になっています。 しかし、私は、マイホームこそが庶民が資産形成をする上でも、
あるいは老後の生活設計を立てる上でも大変重要な役割を占めてい
ると思います。
先日発表された地価動向を見ても現在、日本の住宅地は価格が下落
傾向にあります。このニュースを前にして多くの人は「資産デフレ
が続いているからマイホームを手に入れるのは避けよう」と考える
かもしれませんが、私は逆だと思います。「むしろ土地が安くなっ
たときこそマイホーム取得のチャンス」と考えるべきではないでし
ょうか。
例えば、3000万円の物件でも土地の価格が安くなったぶん、
上モノつまり建物にお金がかけられるのです。経済効果の点でも、
土地が高いと、そのお金は地主の懐に入るだけでその他には回りま
せん。建物に十分なお金をかけられれば、そのお金は住宅関連の広
範な業界に流れます。
これからは「住宅の価値を土地に見出すのではなく、建物に置くべ
き」とのまっとうな考え方にシフトすべきです。
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