■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2010/04/19号」
「―海江田万里の経済熱線―」
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建設業界でも100年住宅、200年住宅という考えが広がり始め
ていますが、本来、日本の木造住宅は、しっかり作れば100年、
200年持つことはいくつもの事例で証明済みです。それを建物に
お金をかけられないから、「とりあえず」と安価な材料や工法で建
築するので、日本の住宅は新築してから30年で壊されるというの
が平均になってしまいました。資源のムダという観点からも、こう
した安易な建築は改められなければなりません。
先日、ある会合で「増価住宅」という言葉を聴きました。従来の住
宅は、まさに「減価住宅」です。新築してから10年、20年経て
ば、価値が下がっていくのが当たり前でしたが、反対に経年するに
つれて価値が上がる住宅という意味です。しかも、それは土地の値
上がりを考えないで建物の価値が上がるということです。
もちろん、そのためには1軒だけの努力ではなく、街全体の工夫も
必要でしょう。お互いに協力して街の環境や治安の面でも価値を高
めていく努力が不可欠になってきます。
☆ リバースモーゲージ拡充を民主党の新成長戦略で宣言 ☆
それに私が、若い人たちに「マイホームを諦めないで」と訴える背
景には、もうひとつの理由があります。以前この連載でも書きまし
たが、優良な住宅があれば、その住宅の将来価格を基礎に「リバース
モーゲージ」を利用して、老後の資金作りもできることになります。
「リバースモーゲージ」について詳細の説明は繰り返しになるので
避けますが、仮に60歳の人が、90歳までのリバースモーゲージ
を組むとして、30年後の自宅の価値が3000万円あれば、単純
化した計算で毎年100万円ずつの現金をうけとることが可能にな
ります。
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