■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2010/05/20号(改正版)」
「―Financial Adviser 6月号 海江田万里の経済熱線―」
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中国経済は、リーマンショック以前の2007年秋に上海の株価も
最高値を付けいわゆるバブル経済に陥っていました。そこで政府も
2007年後半からは金融を引き締め、経済過熱防止、インフレの
抑制に努めていたところのリーマンショックによる企業倒産、失業
者の大量発生ですから、政府はこれまでの経済政策を180度転換
して経済拡大策を講じることとなりました。
政府が定めた経済政策
は2年間で4兆元(約57兆円)の財政支出、金融緩和策などで、
2009年には成長率8%維持、失業率4・6%以内を目標にしま
した。
日本は景気の急激な悪化に対する個人消費拡大策としてエコポイン
トが効果をあげましたが、中国では自動車や家電製品を、特に農村
部の住民が購入する場合に、大幅な割引支援が行われました。
また、
失業防止策ということでは相変わらず多くの従業員を抱えている国
営企業に対する補助金を支給するなどの施策も講じています。
いずれにしろ、政府のこうした政策の効果で、2009年の第1四
半期のGDP成長率は6・2%だったのが、第4四半期には
10・7%を記録しました。
その結果2009年通年では8・7%
の成長で、8%の目標を達成することができました。2009年の
中国経済は、他に類を見ないいわゆる「V字回復」が行われたのです。
輸出は2009年を通じて、前年比マイナス15・9%と大幅な減
少になっていますが、2010年に入って、世界経済の立ち直りと
ともに、回復の傾向にあります。
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