財政の下支えということでは、わが国の場合も事情は同じです。これまでのエコカー減税、エコポイント制度もそろそろ期限が近づいています。これらの期限を延長させるためには今年度予算の補正を組まなければなりませんが、政府は来年度予算の概算要求に手一杯で、現在までのところ補正予算の声はどこからもあがっていません。
消費税の議論はもちろん必要です。私も消費税の議論をしてはならないと言っているのではありませんが、具体的な税率や実施時期を述べるのは、時期尚早です。日本経済は、一時期の危機的な状況を脱しましたが、まだまだ完全な健康体になったかといえばそうではありません。病気で言えば緊急治療室は出ることが許されましたが、まだ一般病棟に入院中というのがホントのところでしょう。