「消費税はいつか上げなければならないのだから、早く増税したほうが、それまでに消費も拡大して景気を上向かせる」と考える人がいますが、これは大きな間違いです。たしかに消費税増税前の駆け込みで消費は一時的に拡大するかも知れません。しかし、これはあくまで、需要の先取りですから、実際に消費税が増税された後には、消費が大きく落ち込みます。1997年に橋本内閣が消費税の税率を5%にアップしたときがそうでした。その後の経済は消費税増税の大波をもろに受けて、急激に後退しました。私たちはこの轍を踏んではなりません。
(2010年7月20日 記)
衆議院議員 海江田万里