■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2010/07/21号」
「―Financial Adviser 8月号 海江田万里の経済熱線―」
[4/5]
相続税の見直しについては、これまでも何度か議論されてきましたが、その大きな流れは、従来、累進性がきつかった税率構造を簡素化する方向でした。私が本格的に税制について勉強し始めた1980年代の前半には、相続税の最高税率は75%で、税率の刻みは14段階でした。それが度重なる税制改正で、現在は最高税率が50%で、税率の刻みは6段階になってしまっています。
お年寄りの間でも格差が広がっている現在、相続税の累進性を元に戻してもいいのではないでしょうか。
また、わが国の相続税は前述したように、課税の対象になるのが亡くなった方の約5%つまり20人に一人と、圧倒的に多くの方は、残した資産に税金が課税されていないのが実情です。これはひとえに、基礎控除や各種の控除があって、税額の計算上、課税対象となる資産が少なくなってしまうからです。この種の控除を圧縮して、課税ベースを広げて、より多くに方に相続税を負担していただくことも必要です。
海江田万里の政経と生計のカンケイTOP
エンタメワールドモバイルTOP
(C)AnswerCorporation