■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2010/08/17号」
「―Financial Adviser 9月号 海江田万里の経済熱線―」

[3/4]

★ 毎年の元本返済と利払いが大きな負担に ★

 そして、わが国の借金はストックがとてつもなく大きいことに特徴があり、それは同時にその借金の解消には長期の時間が必要だということです。そしてストックが大きいということから派生する問題としては、毎年の元本の返済と特に利払いが大きな負担になることが指摘されます。

 元本の返済については財政法の規定で60年払いとなっており、これはそもそも建設国債を発行する際に、見合いの資産がコンクリートで作られたものがほとんどであったことから、コンクリートの耐用年数に合わせているのです。赤字国債には見合いの資産がありませんが、これも同じ60年で償還の決まりになっています。

 利払いについては、この数年の超低金利で負担は軽くなっていますが、金利上昇の局面ではその負担が大きくのしかかるのが特徴です。 もっとも、金利負担を軽減するための方策として「無利子国債」などのアイデアがあり、私はかねてから「無利子国債」の発行を検討すべきだと主張しています。

 また、毎年の国債の元金の返済を軽減する方法としては「永久国債」の考え方もあります。この「永久国債」については、いずれじっくり解説したいと思います。

[2/4] [4/4]
前の話 次の話

海江田万里の政経と生計のカンケイTOP
エンタメワールドモバイルTOP
(C)AnswerCorporation