■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2010/10/19号」
「―経済界「視点」 大臣になって思うこと―」

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 図らずも菅内閣の閣僚となって2週間が過ぎました。冒頭、「図らずも」と書いたのは、今回の人事で、私は入閣するはずもないと考えていたからです。

 民主党の代表選挙では小沢氏を推薦して、その小沢氏が菅氏に敗れましたから、暫くは党内野党暮らしが始まると思っていました。そこへ突然、菅氏からの入閣の要請で、一時的に迷いはしたものの、「挙党体制」ということと、経済財政担当は、以前からやりたい仕事だったので、引き受けました。

 この2週間の内閣府での役所暮らしの中で気が付いたことがいくつかあります。

 ひとつは「想定問答」の準備の周到さです。「想定問答」として有名なのは、国会の委員会の質問に対して、大臣の答弁用に準備する回答要旨で、役所の担当者が質問の前日に徹夜をして準備するわけですが、実際には、国会での質問だけでなく、雑誌の取材や、TV番組への出演の際にも準備されています。

 TVの番組などは、司会者からどんな質問が飛び出すか分からないわけですから、事前の準備は残念ながらムダに終わってしまうケースがいくらもあります。政治家は自分の責任において発言するのが当たり前ですから、準備に費やす時間・労力の観点からも想定問答はなるべく少なくするように指示をしたいと考えています。


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