■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2010/10/19号」
「―経済界「視点」 大臣になって思うこと―」

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 もうひとつは、各種会議に関する事前の説明の多さです。もちろん、私はまだ新米の大臣ですし、経済財政政策以外に、科学技術政策、宇宙開発と、専門外の政策についても担当になりましたから、これらの事前説明が必要なのは言うまでもありません。それでもやはり内部の勉強会が多すぎます。

 加えて各種セレモニーへの出席も目白押しです。この2週間に、ウィーンで開かれたIAEA総会への出席に始まり、京都での日本アフリカ科学技術大臣会合、学術会議総会への出席と、外へ出て、挨拶を述べる機会が多々あります。

  もちろん、それらへの出席は大臣としての当然の公務ですから、これを厭うものではありませんが、私の現在の最大の責務は、先行き不透明な景気に対して、しっかりとした対策を講じて、財務大臣、国家戦略担当大臣と協力して補正予算を編成することにあります。

 そのためには、自分の頭でしっかりと考える時間が必要です。考える時間がなくなってしまうと、結局は役所が準備したレールに乗って、後は日常の日程をこなしていくだけになってしまい、知らず知らず「政治主導」から逸れてしまいます。

 経済財政政策についての仕事が果たせたかどうかは、株価や雇用者数、GDPの成長率といった形で、数字に結果が現れますから、しっかりと数字で成果を出したいと思っています。

(2010.10.19記)
内閣府特命担当大臣
衆議院議員 海江田万里


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