■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2010/11/03号」
「―夕刊フジ「永田町新潮流」 改めた甘い景気判断―」
[2/2]
総理の追加経済対策策定、補正予算編成の決断が遅かったと言われるのも最もだが、それまでだが、民主党の代表選挙があり、その後の党の新役員決定、内閣改造と、9月下旬まで政策課題に取り組むことができなかった事情がある。
もうひとつ、政府の景気認識が9月までは甘かったということだ。9月10日に政府が発表した月例経済報告によれば「景気は引き続き持ち直している」との判断であった。
当たり前のことだが、「景気は持ち直している」のであれば、緊急経済対策などは不要で、そのままもう少し様子見を決め込んでいればいいことになってしまう。
私は、これまでに経済の各種指標を読み込み、また中小企業零細企業の実態なども見聞きして、政府の景気判断を下方修正しなければいけないと考えていた。だから、経済財政担当大臣就任直後の記者会見でも「踊り場」との表現を使って、私なりの考えを発信した。
これには財務省からの反発もあったが、結局10月の月例経済報告で「景気は足踏み状態になっている。また失業率が高水準にあるなど厳しい状況にある」との表現にして、政府の経済の基調判断を改めた。
これで政府を挙げて景気対策に取り組む体制は出来上がった。一日も早い予算の成立を期待している。
(2010.11.03記)
内閣府特命担当大臣
衆議院議員 海江田万里
海江田万里の政経と生計のカンケイTOP
エンタメワールドモバイルTOP
(C)AnswerCorporation