■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2011/07/20号」
「―経済界「視点」『桂林荘雑詩』に寄せて―」
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私は今の日本は、各人が、それぞれの持ち場で力を出し合う『桂林荘
精神』が必要だと思っている。民主党も自民党もない。「誰かが総理
をやっている間は協力できない」などと愚痴や文句を言わずに、
東日本大震災、そして原子力事故という未曾有の国難を前にして、
同じ日本人として協力し合うことが必要だとつくづく思う。
それができない理由のひとつは、現在の日本の国民の多くが『桂林荘
雑誌』のような日本人の団結を訴える詩に触れ合うことがないからで
はないだろうか。私は特に子どもの頃からこうした詩に触れておくこ
とが大切だと思っている。
私がこの桂林荘の詩を初めて知ったのは、中学生の頃だった。もちろ
ん、学校の漢文の時間などでは教えてくれない。父親の書棚の中にあ
った『和漢朗詠集』という本の中にこの詩があったのだ。子ども心に
勇気が湧き上がってくる詩だと感じた記憶がある。
桂林荘の詩は、私の父親世代は学校の漢文の時間などに決まって暗誦
させられたと聞いたことがある。しかし、そうした歴史の故か、私た
ちの学校教育の中でこの詩は排除されてしまった。
国難の時代の今こそ、日本人の先達が作った漢詩の名作を学校教育な
どで学ぶべきではないだろうか。
衆議院議員 海江田万里
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