■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2011/10/01号」
「―夕刊フジ「永田町新潮流」 閉会中も第3次補正予算の議論は行い成立望む―」

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 しかし、その私が増税を掲げた野田総理に敗北したわけですから、民主党の議員の意見の多数は増税容認ということを認めざるを得ません。ここは一歩後退して、多数の意見に従うというのが民主主義の原則と考えて、税調の役員の一人として、全体の意見集約に努力してきました。

 議論の中で一番意見が分かれたのが、復興のための債券を発行する場合、それをどうして10年間で償還しなければならないかという点です。復興債で調達した資金は、被災地の道路や橋などのインフラ整備にも使われるわけですから、それらは償還60年の建設国債ではだめなのか?という疑問が最後まで残りました。

 藤井税調会長が会議の席上、何度も発言していたように「与党の税調は税制を勉強する場ではない。結論を出す場である」ということから、全員の理解が得られたとは言えない状況でも、結論を出しました。私にしても苦渋の選択でしたが、とにもかくにも与党の税調として意見集約ができたことは良かったと思っています。

 しかし、現在のねじれ国会では、民主党だけで物事は決められず、直ちに自民党と公明党との協議に入らなければなりません。国会の予算委員会での議論を聞いていると、民主党案に沿った3党案がまとまるかどうか微妙なところです。

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