■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2011/10/31号」
「―夕刊フジ 「永田町新潮流」―」
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すでにアジアの新興国では、株価や通貨の下落が進んでいます。これはヨーロッパからの資金流入が細り、大きな打撃を受けることを見越しての動きです。
もはや新興国とはいえない韓国も事態は同じです。先日、野田総理のソウル訪問時に日韓で取り交わされた円・ウオン・ドルのスワップ取引の約束も韓国が将来、市場からドル資金を取れなくなったときの保証として日本側に泣きついてきたのが実情です。
韓国には97年のアジア危機に際してIMF管理という最悪の事態になったことに対するトラウマがあり、今のうちにその備えをやっているのです。日本は外国為替特別会計にドルが潤沢にありますから、それに目を付けた韓国の危機意識は相当なものです。翻ってわが国は欧州危機がアジアに及ぼす影響について、楽観的すぎるのではないでしょうか。
日本は、今一度、内需拡大の可能性について真剣に検討すべきです。韓国は国内市場の制約があり、海外市場開拓に活路を開くしか生き残りの戦略が描けないわけですが、日本は国内市場に未開拓の分野があります。日本は今回の欧州危機を契機に国内に目を向けるべきでしょう。
衆議院議員 海江田万里
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