★所得税法修正案成立 解せない「特別復活」★
24日の本会議で、復興財源確保法と積み残しになっていた平成23年度の所得税法等の改正案が衆議院で成立しました。
私は衆議院の財務金融委員長として、本会議場で、両法案の委員会での審査の過程と結果(民・自・公の賛成多数で委員会は通過)を報告しましたが、その心境は複雑でした。
復興財源のための所得税などの増税法案は、多くの納税者に理解いただいているから、まだ良いとしても、悔しいのは昨年末に、長い議論をして政府と与党でまとめた平成23年度の税制改正の中味が、今回の修正によって換骨奪胎されてしまったことです。
特に、私が納得できないのは、所得税法の修正案で、例えば、当初の政府案にあった「勤続5年以下の役員に係わる退職所得について二分の一課税を廃止する」内容が、三党合意による修正案ではすっかり姿を消してしまったことです。昨年末の本紙上にも書きましたが、これは私が強力に主張して政府案に盛り込んだ内容です。