★首都圏直下型地震について★
先日、東京大学地震研究所の平田直教授の話を聞く機会がありました。東京大学の平田先生と言えば、「首都圏でマグニチュード7クラスの地震が今後4年間に発生する確率は70%」と発表して、話題になったことは私たちの記憶に新しいところです。
その後、この数値は、「首都圏でマグニチュード7クラスの地震が今後30年間に発生する確率は70%」と訂正されましたが、いずれにしろ首都圏に直下型地震が発生する確率は極めて高く、私たちはその備えをする必要があると思います。
以下に平田先生のお話の要点を紹介して、皆様の地震への備えの一助とさせていただきます。
先ず「首都圏でマグニチュード7クラスの地震が30年間に発生する確率が70%」の正確な意味です。確率70%という数字は、確率論の世界では、極めて高い数字です。ちなみに私たちが一生に交通事故で負傷する確率は24%、火災で罹災する確率は1・9%です。30年という時間は、たとえば今50歳の人にとっては80歳まで、つまり「現在の世代がこの世に生きている間」と考えればいいことになります。
マグニチュード7クラスは、1995年の阪神淡路大震災と同じ規模です。マグニチュード8は1923年の関東大震災、マグニチュード9は昨年の東日本大震災です。