■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2012/3/6号」
「―企業年金財政難と金融自由化影の部分―」

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 さらに考えなければいけないのは、AIJのような投資顧問業者に運 用を任せた企業年金の側にも全く非がなかったかというとそうでもあ りません。基金の理事長や常任理事、その他の理事は資産の運用につ いて、資産運用委員会を設けて、そこで資産が確実に運用されてい るかのチェックを行わなければならない決まりになっています。

 今回の事件でいえば、基金側が「どうしてAIJだけが高利回りの運 用ができるのか」と納得のいく回答を求めることもできたはずです。 それが行われた形跡はほとんどありません。しかも、基金の常務理事 には旧社会保険庁などの厚生労働省の役人が大量に天下りしています。 具体的に、基金にどのくらいの天下りがいるか、現在資料を要求して おり、やがて、この点も明らかになるでしょう。

 この際、企業年金の将来をトコトン議論すべきです。  

衆議院議員 海江田万里


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