■海江田万里の政経と生計のカンケイ【不定期更新】
「海江田万里の政経ダイアリー 2012/4/3号」
「―閣議決定で終わりではない。消費税論議は始まったばかり―」

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 当初、財務省の用意したペーパーには、「逆進性」の前に必ず 「いわゆる」という言葉が付いていました。「いわゆる」の意味は、 「財務省は逆進性を認めないが、世間がうるさいからそう書くまで だ」という姿勢です。これでは、最初から給付金額は少額になると 暗示しているようなものですから、法案が国会で議論されるまでに、 党のワーキングチームで議論して、財源も含めて給付額の目安を出 さなければなりません。

 消費税の価格転嫁・価格表示についても明確にすべきです。中小零 細の事業者は「増税分を転嫁できないから、結局自分で負担するこ とになる。これでは廃業だ」と悲鳴を上げています。価格表示を 「外税」にするなど、何らかの対策を講じる必要があります。

 こう考えると、消費税の議論は、まだ始まったばかりです。法案の 閣議決定で終わりではなく、納税者の立場から、さらなる論争を期 待します。

衆議院議員 海江田万里 

※「3月31日付夕刊フジ「俺がやらねば」の原稿に加筆をしました。
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