三月に入り、少しずつ、ほんの少しずつ、ゆるやかに、陽の落ちる時間が延びてきた。
日中、街を歩くと、休みに入った若者達の姿が、数多く見られるようになった。
そんな若者達にとっては、数年前と一変し、再び就職難≠ニ言われているが、この春に新入社員になる人は、この三月が丁度、社会人一年生となる事前準備となり、また、社会に踏み出す前の休息時間にもなるだろう。
さて、前回はメキシコをご紹介したが、今回は比較的近い場所、「モンゴル」にスポットを当ててみた。
皆さんは「モンゴル」と聞いて、まず何が頭に浮かぶだろう。
若い世代には、ロックバンドの「モンゴル800」や、後は世代を問わず、興味のある人もそうでない人も、「朝青龍」は外せないのではないだろうか。
意外と日本となじみの深いモンゴル。「チンギス・ハーン」や「遊牧民」など、意識せずとも我々の頭の中には「モンゴル」から派生する言葉が数多くあるように感じる。
そして、本題の馬。遊牧民生活で欠かすことのできない、一番の交通手段だ。
勿論自動車もあるのだが、遊牧民生活=馬というのが、多くの方のもつ印象ではないだろうか。
旅費に関しては「手軽に安く」、とまではいかないが、手に届く範囲ではあると思う。学生だけではなく、一人旅を始め、家族や友人達と一緒に遊牧民生活を送るのも、とても貴重な体験となることは間違いない。
自然豊かなモンゴルで、大好きな馬と共に、風を切って疾走するのも格別なもの。これこそが、大自然で馬と人が一体となり風になる風馬人体験≠ナある。
皆さんも、あくせくと時間に押し潰されそうな日々から解放され、時間を気にせずゆったりとした遊牧民の日常に身を任せ、モンゴルで風馬人になられてはいかがだろうか。
追記:風馬人≠ニは、筆者が名付けた造語であるが、今回のコバナシでモンゴルを選び思い描いた時、瞬時に浮かび上がった言葉である。
(2009.3.6)