■コバヤシのコバナシ【金曜更新】

高齢馬社会と二十歳の約束

 先日の午後、用事があり、久々に渋谷へ出向いた。そこで感じたのは若さだった。
 普段でも人の耐えない渋谷だが、週末ということもあり、異様なほどの人ごみだったのには、さすがの私も暑さにバテ、人に酔った(苦笑)

 さて、今回の『二十歳の約束』というこのタイトルは、91年の宝塚記念優勝馬であり、種牡馬としても活躍をし、今春引退したメジロライアンを思って書いたものである。

 このメジロライアン、その年齢は20歳。人間に換算すれば、一般的に人間の4倍とされているので、約80歳の高齢馬である。
 差はあるものの、平均的な馬の寿命は20〜30歳とされており、40歳以上を生きる馬は、まさに"長老馬"となる。

 メジロライアンは、8月5日に函館競馬場の昼休みに開催されたイベントで、先述の宝塚記念で共に優勝を果たした横山騎手と姿を見せた。ファンは、彼らの登場に大きく歓声を上げたという。
 颯爽と走る昔の名コンビは、この函館のイベントで、「男同士の『二十歳の約束』を果たした」と言わんばかりに、軽快なリズムでファンを魅了したのである。

 『約束』とは、それを結んだ者(人・馬etc...)たちが、未来の自分へ託す『贈り物』であると私は思う。それは、決してお金では買うことが出来ない、『思い出』という名の贈り物。

 これからも、そんな沢山の『約束=思い出=贈り物』に、出会いたいものだ!!!
(2007.8.10)


前へ   次へ

コバヤシのコバナシTOP
うまレターモバイルTOP
(C)AnswerCorporation