「馬の受験」と言っても、馬を何かの審査などに受験・出場させるのではなく、JRA(日本中央競馬会)が運営する「日本中央競馬会 競馬学校」のことである。
受験をした生徒は、学科テストや身体測定(意外と大変そう・・)などをクリアしなければならないのだが、一番の大きなテストはやはり入学後にある。
三年間、寮で互いに目標をもち、夢を追いかける仲間と切磋琢磨する共同生活。
そして一頭一頭真剣に付き合うことになる「馬たち」に認められてこそ、本当の意味を成す。
厳しい練習や体重の維持も容赦なく徹底される。卒業後の即戦力=プロとしての力はこの時期に培ってきた経験が基礎となるだろう。
自分自身に課題を出し、それが解ける(達成できる)かが一番重要だ。
きっと想像していたものと違う現実があるかもしれない。その時に上手く切り抜けられる方法を自分の中に色々と引き出しとして増やすのもこの時期には必要なことだろう。
馬を愛してやまない我々がこれからの子供達に期待すること…それは「馬を愛し、人を愛し、そして自分を大切にする」ことかもしれない。
原点はいつも「お互い様の関係」。
それを教える大人、それを感じ取れる環境を作るのは、子供の頑張りと共に、我々大人の懸命な努力が必要である。
(2008.2.1)