■【馬ロマン】
第三回目ゲスト:小国和紀さん(全4話)
-サクセスブロッケンとの出会い-
設問回答者一覧/小国さん:夫、奥さん:奥、ご夫妻:両
Q:サクセスブロッケンとの出会いについて教えてください
夫 :先輩の吉田ファームの紹介で、上半身は素晴らしいが両前脚が大きく外向になっているけどやってみないかと言われました。
先輩が谷川牧場から自分の吉田ファームに預かり、その後、足元に不安があるとのことで体重を軽くしてくれました。
Q:最初見たときの印象はいかがでしたか?
夫 :すごく外向になっていましたね。しかしホースマンとして、他の人がやらない馬を一人前にデビューさせるのがプロであると思っていたので何とかしようと思いました。
Q:只者ではないと思った時期はいつですか?
夫 :1歳の8月に預かったのですが翌年2歳の3〜4月ごろに1ハロン(200M)、17から18秒で調教しているときに“鞆にぶれがない”走りをしていて、これは走るぞと思ったんです。
それが第一で2回目にその年の8月に札幌競馬場に登録のため入厩して戻ってきたのですが、その後、坂路調教ばかり1日2〜3本、距離にして3000Mくらいやっていたのですが、地力があったんだと思います。
普通の2歳なら腰が痛んでしまって、極端な言い方すれば故障してしまうのですがサクセスはどんどんよくなって腰がパンとしてきたんです。そのときに確信しましたね。
Q:他馬との違いは?
夫 :やはり繰り返しになります。かつてのディープと同じように背中が柔かく加速したときに走法にぶれがないことですかね。
Q:サクセスブロッケンの親は?
夫 :祖母が外国産馬でオーナーが輸入されその仔供がサクセスビューティです。同馬もG3くらいで活躍していたと聞いてますが定かではありません。
オーナーが、その馬に想いを寄せていらっしゃって谷川牧場に預託馬として預けられてシンボリクリスエスをつけたのです。
生まれた頃も今もご存知の通りひどい外向でしたが、オーナーはじめ藤原英昭調教師や吉田先輩、そして私も含め、関係者が何とか無事デビューさせようと一致一丸になってやりましたね。
Q:同馬が今5勝(08年9月24日現在)してますが一番嬉しかったのは何ですか?
夫 :やはり新馬戦ですね。11月の福島新馬戦【ダート1700m】ですね。足元に負担がかからないようにダートコースを選んだのですが2着馬に3.1秒の差をつけましたからね。
そのときはスタッフ一同涙が出ましたね。無事にデビューできたことも嬉しかったのですが、その上、新馬戦勝利ですからね。なんともない競走馬でしたら普通かもしれませんが・・・・。
育成者協会から賞金10万円をもらいましたがその10万円でスタッフ全員で祝勝会をやりました。私は10万以上足が出ましたが、そんな足なら何度でも出したいですね(笑)。
Q:今後期待するのは?
夫 :“無事これ名馬“といわれますようにサクセスが今後、無事に馬生を送ってもらいたいですね。
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