■【馬ロマン】
第四回目ゲスト:高木俊介さん(全4話)
-「家業」を継ぐこと-
Q:一番初めに馬と関わりを持ったのはいつからですか?
幼少の頃からです。父(現在の高木秀男代表)が営む競走馬育成牧場で一緒に育ちました。
Q:では、競馬との出会いはいつ頃ですか?
物心付いた頃から父に競馬場に連れて行ってもらっていました。また、家業も競走馬育成をやっていましたので、自然と周りにはサラブレッドがいましたね。
Q:馬のどんなところが好きですか?
優しい眼をしたところでしょうか。こちらが優しく接したり、強く当たってしまったり、その度に色々な表情を見せてくれます。
そういった表情を見逃さないで、褒めたり、叱ったりと見極めています(笑)
Q:競馬の魅力とは何ですか?
オーナーの夢や、多くのファン、そして、私もそうですが、その馬に携わった関係者などの想いを、全てを乗せて出走する素晴らしさだと思います。
Q:現在の職業を志したのはいつからですか?
高校を卒業した頃だと思います。実家の牧場で働いていた兄(美浦・田村厩舎助手)が、美浦トレセンに行くことが決まり、家業を継がねばと決意しました。
Q:もし、この職に就いていなければ、どんな職業に就いていたと思いますか?
普通のサラリーマンをしていたと思います。クルマが好きなので、営業職に就いていたかもしれないですね。(笑)
Q:現在の職業について、理想と現実のギャップに苦しんだことはありますか?
華のある表舞台(競馬場)とは違い、その根底にある生産・育成牧場の仕事はキツく、危険を伴ったり大変なことが多いと感じたときでしょうか。
Q:では、その「キツい」と感じられたもので、一例を教えて頂けますか。
2歳デビューを目指して、大体、1歳の10月頃入厩し、育成をしていきます。
初めは全く何も分からない状態で新しい場所へくる(入厩する)ので、検温などでさえ、見慣れない人物がすることに、まずは一つずつ慣れさせる必要があります。
慣れさせるためのとても大切な一つに、声を覚えさせることがありますね。
また、2歳デビューというのは、意外に時間も少ないんです。
その中で、いかに効率よく、しっかりと慣れさせ、状態などを見極めながら、馬の信頼を得るのは、やはりとても根気と忍耐が必要で、大暴れする馬などは・・・、それはもう大変ですよ。(笑)
だけど、そういう馬ほど、勝利すると何十倍にも嬉しさはこみ上げてきますね。(笑)
Q:「理想と現実のギャップ」とありましたが、これらを埋める為に、どのような努力・行動をなさっていますか?または、されましたか?
やはり、プロフェッショナルな自覚を持つことです。一流のホースマンになるために、日々の努力を惜しみません。そして、それは今後も変わらないでしょう。
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