■【馬ロマン】
第五回目ゲスト:宗形竹見さん(全4話)
-『一勝』の重みと責任感(1/2)-
Q:調教師になられて、初勝利はいかがでしたか?
取りあえず、ホッとしたなって感じですね(笑)。四戦目だったんですけど、たまたま、開業して初戦が一番人気だったんです。
それで、その時は3着だったと思うんですけど、負けてしまって・・・。それから、中々、上手くいかないと思っていたんですけど・・・。その四戦目の時も、一番人気でした。
勝った馬は、私が開業するまで、元々自分で厩務員みたいな形で世話をしていたんです。それで、何回か走ってたんですけど、その時は勝てなくて・・・。
開業って決まった時、メンバー的にも、調子的にも、すごく良かったんで、ここは勝たなきゃ!っていう感じでしたね(笑)。
Q:ライズアヴェールが初勝利の馬でよろしいでしょうか?
はい。元は違う厩舎にいたんです。その厩舎というのは、私がジョッキー時代に所属していたとこなんです。
依頼はされていたんですが、開業する前だったので、開業したら引き取るので預かってくれないかと頼み、開業までの間、預かってもらいました。
後は付き合いと云うか・・、一番身近なところだと、私の父も元調教師なので、色々馬についてなど、相談したりしていますね。
第3回に登場されている小国さんも、元々調教師ですし、父もよく知っているので、聞いたりとかはありますね。ライズアヴェールも小国さんの紹介で入れてもらったんです。
Q:一番人気になると、プレッシャーを強く感じますか?
はい。だけど、一番人気で、勝たなきゃ!っていうプレッシャーは、あまり感じてはないです・・・。ただ、開業して、とにかく一勝¥氓スないとって言う方が強かったですね(笑)。
Q:騎手時代と、今とではプレッシャーの感じ方はどうですか?
今はあまりないですね。無いと言うと嘘になりますが、騎手の時の方が、緊張を含めてプレッシャーとかがあったように思うんですが・・・。
プレッシャーとは別で、今は責任の重さと云うか、今まで(騎手)は、勝てばいいという感じでしたが、今は馬主さんと直接お話しする機会なども多々あるので、やっぱりそういった人たちの想いもありますし。
実際作業するスタッフや、金銭的な面もありますから、そういった責任感を意識しますね。そして、レースごとの一勝の重み≠、より大きく感じます。
Q:現在の職業に就かれて、理想と現実のギャップを感じることはありますか?
理想と、現実・・・。そうですね・・・。やっぱり、結果が思うように出てこないっていうか、取りこぼしのように、上手く勝てなかったりする時に感じますね。
うちは、2着・3着が結構多いので、勝てると思っていても、やっぱり勝ちきれないっていう部分に、そう感じるときがあります。
Q:調教師になられて、大変に感じられたことを教えてください
今までは、あまり馬主さん達と話をする機会はなかったんですけど、細かく連絡とったりしないといけないなっていうのがありますね。
それまでは雇われていた側で、今は雇う側になって、スタッフにも話したりしないといけないので、「人付き合い」っていうのが慣れるまでは、私にとっては大変だった気がします。
今いるスタッフは私を立てながら仕事をしてくれているので、まだ恵まれていますね(笑)。
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