■【馬ロマン】
第五回目ゲスト:宗形竹見さん(全4話)
-馬主さんと私、共通の想い(2/2)-
Q:調教時、馬と何か話されたりはしていますか?
独り言を言う場合も、馬に話しかける場合もありますね(笑)。勝手に話しかけてることもあったりしますよ(笑)。
若い馬は、ちゃんと走ることを教えないといけないので、そういった意味では声かけも大切だったりしますね。
Q:常にこれが正しいというものがない状況で、苦しいと感じたことはないですか?
競馬の世界なので、結果が数字として表れるので、ある意味判り易くもありますね。
1回、1回、自分がやってきたことが出るので、そういった意味ではダメだったときには、やり方を変えたりしないといけないですし、やり易いといえば、やり易いかもしれないですね。
結果をださないと、この職業も成り立たない部分もあるので。
Q:調教師の定年はあるんですか?
大井は確か72歳だったと思います。前までは無かったんで、極端に言うと死ぬまで現役ですね(笑)。だけど、そうなると新しい人が調教師になり難いので、色々考えた末、そうなったようです。
死んだら、そこが開業できる。そんな感じに今まではなってましたね(笑)。最初は75歳で、今年くらいには72歳に引き下がると思います
Q:「ちゃんと走ろうとしない馬」というのは、調教次第で変わるものですか?
馬次第というよりは、結果が出て、初めて成功したって言えるんで、全然出ない場合もありますね。年を取ってくると、段々ズルくなってきますね(笑)。
それで、筋力や体力の衰えも多少出てきますから、調整が難しくなったりしますね。
厳しすぎても、疲れてダメになってしまいますし、甘やかしすぎても体力がつかなくなるし、その辺の加減がやはり必要だと思います。
Q:各厩舎、事務所などの内装はどのように決められているのですか?
ここは結構手が施されているほうで、基本的には前者の後を借りて、というケースですね。壁も砂壁があったりもしますし、気にならない人はならないでしょうし、それぞれですね(笑)。
Q:スタッフに対して、怒る時に注意していることはありますか?
いいのかは分かりませんが、昔に比べると考えて、その物事を一回飲み込んで、頭で整理して怒りますね。感情的にはならないので、理屈っぽく聞こえるかもしれません(笑)。
一旦、その内容を噛み砕いている分、相手に逃げ道が無いので、もう少し感情的になって、それぞれの状況で逃げ道を作ってあげた方がいいのかなって思うときもあります(苦笑)。
そう頭で分かっていても、難しかったりもしますよね・・・(笑)。
Q:宗形厩舎に所属されているスタッフの方は、自動的に振り分けられてるんですか?
いえ、自分である程度は選びました。たまたま、開業の際、選べる環境になったという方が正しいですね。
元居た厩舎を辞める人や、ここ(の厩舎)で、前に在籍して人や、来たいって言ってくれた人、後は新規とかですね(笑)。
基本的に馬の担当は固定です。賞金は、「自分の担当馬の賞金を」という風になってますね。
Q:実際、騎手時代と今の調教師とで、どちらが経済的には潤っていますか?
経済的には、今ですね(笑)。ずっと騎手時代、2桁は勝ってたと思うんですけど、昨年も大体10勝前後と、騎手時代と同じくらいの勝鞍なんです。
それで、騎手は5%、調教師は10%なので、その辺も違いはありますね(笑)。
馬ロマンTOP
うまレターモバイルTOP
(C)AnswerCorporation