■【馬ロマン】
第七回目ゲスト:杉本忠宏さん(全4話)
-理想と現実(2/2)-
Q:高校で競走馬(サラブレッド)を生産することの難しさは何でしょうか?
技術面・予算面・組織面ですかね。
技術面は、前(第1回)に言ったとおりです。
私自身も素人ですが、それぞれの生徒がそれぞれの感覚で馬を触ってしまうときがあり、なかなかうまく行かない場合が多々あります。
予算面は、馬房数や頭数、種付け料などの制限があり、頭数を多く飼う事もできないので1頭でおこなったり2頭で生産したりと現実的には、今の技術論から考えると厳しい状態です。
組織面では、学校のルールの中で行うため、民間のようなレスポンスを得られない事。
これは、良い面でもあるのですが、今のような状態ではなかなかうまくいきません。
Q:種付けや繁殖牝馬・乗用馬の導入に関して、どこまで生徒たちが関与できるのですか?
種付けは、基本的にアンケートによる部分が多いですが、最近の生徒は有名な馬ばかりを望んでいるので金額的にあわないところがあります。
繁殖牝馬や乗用馬の導入にはなかなか生徒が関わる事ができません。
Q:メディアの影響で、年々全国からの入学志望者が増えていると思いますが、以前と比べ、学校の雰囲気は変わりましたか?
昔から、本校はアラブ馬を生産して、メディア等で取り上げて頂いております。
その中で様々な生徒が本校を受験しているため、学校の雰囲気は大きくは変更ありません。
馬を目的にくる生徒の意識がだんだんと、ペットのような感じになっている気はします。
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