■【馬ロマン】
第八回目ゲスト:小西英司さん(全4話)
-トラストスポンサー(2/3)-
プロフィール


Q:トラストスポンサー(里親制度)を設けて馬主さんがいない馬も助けていらっしゃいますが、 スポンサーをしたいという方は多いと感じますか?少ないと感じますか?

 丸3年が経って、現在110名余りの方たちが参加してくれています。

 この数字が多いのか少ないのか、そういう観念はありませんし、不満もありません。

 トラストスポンサーの多くの方たちは、見ず知らずの馬を応援してくれているわけですから、偉いなあというか、とにかく感謝するばかりです。

 スポンサーホースの申し込みは、2~3頭順番待ちをしているような状態ですから、もっと参加してほしいという気持ちもありますが、スポンサーホースの急激な増加は組織の運営上問題もあります。

 今の1ヵ月半から2ヶ月に1頭受け入れるペースで、いいように思います。

 ※このインタビューを行った5月末小西さんは大阪に馬を2頭引き取りにいかれました。1頭は自馬で 1頭はスポンサーホースだそうです。トラストスポンサー(里親)・小西さんたちの手によってまた2つの命が余生を生きることができるようになりました。


Q:トラストスポンサー(里親)の中には軽い気持ちで里親になり、途中で連絡が取れなくなって しまったり、里親を辞めてしまう人もいると思うのですが、里親がいなくなってしまった馬たちは どうなるのでしょうか?

  トラストスポンサーには、馬付きスポンサー(A)と無記名スポンサー(B)がいます。

 Aは自分が選んだ馬を、馬が死ぬまで応援する制度で、Bは馬の好きな方たちが、私たちの活動や大きな意味で馬そのものを、応援してくれているのだと思います。

 Bには1~5年の期限があって、応援してくれる馬の選定もこちらで行います。

 スポンサーホースそれぞれの口数の調整は、Bの方たちの移動(人数)で行っています。

 現在まで契約の途中で辞めた方は、馬付きスポンサーで1人だけです。

 組織のシステム上、3万円の収入につながらない馬は、1頭も置いておけません。

 もしスポンサーホースの頭数に対して、トラストスポンサー(里親)の口数が不足するような場合は、トラスト基金からの、一時的な補填で補うつもりです。

 そうはならないように、馬の管理に細心注意することはもちろんですが、定期連絡や来客対応にも心を込めて、明るく透明性のある組織であり続けたいと思います。

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