■【馬ロマン】
第八回目ゲスト:小西英司さん(全4話)
-馬を愛する人たちへ(2/2)-
プロフィール


Q:馬を愛する人たちに何かメッセージをお願いいたします。

 先ほど(前ページで)言ったような関係など、本当はありはしないのかもしれません。

 私たちの活動がその指標になるなどと、大それた考えもありません。

 ホーストラストは、長年馬に食わせてもらった(現在もそうですが)、私の馬人生の終始一貫のため導き出した、個人的な結論から始まっているような気がします。

 しかしキッカケはどうあれ、そこに馬がいる以上、若いスタッフが人生をかけて頑張っている以上、ホーストラストの活動が継続され、間違っていなかったと証明されなければなりません。

 それを証明できるものは、ここにいる馬たちしかありません。

 それには10年、ひょっとすると20年くらい掛かるのかもしれません。

 その間しばし・・・と言ってもずいぶん長いですが、私たちの活動を温かく見守ってください。

 また賛否両論、率直なご意見をいただけたら幸いです。

 馬ロマンご意見・ご感想はコチラ(小西さん直通)


Q:他に何かメッセージがありましたらお願いします。

 湧水町には、まだまだたくさんの草地が残っており、先ほども言ったように、馬が増えるに伴って、今後もうまく土地を借りることができたらと願っています。

 そのためには、現在借りている土地を有効に利用し、且つ、きれいに保全することがまず第一だと考えています。

 それに加えてもうひとつの要因は、皆さんに馬を見に来ていただくことだと思います。

 草原の上で群れで暮らす馬たちの様子は、美しくも面白いものです。

 馬は言葉はしゃべりませんが、その分からだを使ってずっと何やかんやと話しているように見えて、一日中見ていても飽きることがありません。

 それと、この4月から「ホーストラスト北海道」を任意団体でスタートさせました。

 これはもちろん鹿児島とコンセプトを同じくして、いずれひとつの組織として統合する予定にしています。

 3年余りホーストラストをやってみて、鹿児島という南の地にあるためか、東京以北の馬はほとんど入ってきません。

 問い合わせや相談は、北関東や東北の方から受けることはあっても、やはり物理的な距離の壁は、大きいのだなと感じていました。
 
 そんな折たまたま(昨年7月頃)先方から話があり、ニセコの近くの共和町という所ですが、半年余りの準備期間を経てこの春から開設する事になりました。

 預託料については、いろいろな条件から、鹿児島と同じ3万円ではなく、3万6千円に設定しましたが、馬を預ける立場に立って考えれば、せめて2~3ヶ月に一度は会いに行きたいでしょうから、馬主さんのより利用しやすい選択肢の一つとして、「ホーストラスト北海道」の存在理由があるように思います。

 それは、救済できる馬が多くなることに繋がって行くような気がします。

 厩舎などのキャパシティに捉われることなく、いつでも馬を受け取れるような体制を維持して、明るく透明性のある組織として、ホーストラスト活動を続けて行きたいと考えています。

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