■【痛快幕末小説】シーダー☆ラック!
登場人物

大桝種吉(18)
主人公。伊勢の国にある小藩、桑原藩の下級武士。
剣術が弱く、学問も得意ではないが、実は肉体に超人的な秘密を持っている。その秘密とは・・・一億人に一人と言われるトルオルキド。(金玉三個症)精力絶倫。藩主・松平定義の愛娘「夏姫」を蝦夷共和国【北海道】へと亡命させるという密命を与えられ、新政府軍に包囲された桑原城から「五稜郭」を目指して脱出するが、船は撃沈され、海賊の捕虜となり、その後上海の見世物小屋に売り飛ばされる。

夏姫(17)
桑原藩藩主・松平定義の一人娘。
じゃじゃ馬で有名だが、美しく切れ長な瞳、漆黒の長い髪を持つ、美貌の姫君。勝気な性格で、家中の若者は皆憧れながらも言い寄れずにいた。好奇心が旺盛で、馬術、剣術においては男勝りの腕前を持つ。性格にも肉体にも幼さが残る。美少女。海賊の捕虜にされてからは、男に化けていたが・・・。

乃村忠正(64)
桑原藩筆頭家老。剣術の達人。忠義の人。
夏姫の護衛役として、種吉とともに桑原城脱出を図る。事にあたって常に冷静沈着。その剣の腕はいまだ衰えを見せない。種吉にとっては、頼もしい上役。歴戦の勇士。


おまつ(18)
夏姫の侍女。
母親は夏姫の乳母(めのと)であり、夏姫とは幼い頃から姉妹同然に育てられた。ただしこちらは、引っ込み思案であり、従順な性格である。気が弱いところがあるが、よく気がつき、深い思いやりを持つ、優秀な侍女である。夏姫の身の回りの世話を命じられ、種吉らとともに桑原城を脱出する。海賊に捕らえられた後は、自らの操を海賊達に捧げて夏姫らを守ろうとした。


松平定義(42)
名君の誉れ高き、桑原藩の藩主。
武力・知略に優れ、榎本武揚らに「蝦夷共和国に入り、ともに戦って欲しい」と懇願されるが、傷ついた家臣たちを置いて自分だけが藩を脱出することをよしとせず、愛娘である夏姫の身のみを乃村に託す。種吉らすべての家臣に尊敬されている。


【第二部】


船長(34)
漂流する種吉らを救出した海賊船の船長。荒くれどもを束ねるだけの迫力と武力がある。恐らく、元は武士。その実態は・・・。

団長(50)
種吉の売り飛ばされた見世物小屋(サーカス)の団長。シルクハットをかぶり、洋装しているが東洋人。根っから利にさとい小物。
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