政治家と競馬は切っても切れない関係があります。府中や中山の競馬場に行くと、国会議員用の特別室があるのは有名な話です。もっとも現役の政治家はそれほど暇ではありませんから、この国会議員が特別室を利用するのはダービーや天皇賞など特別のレースの時に限られているようです。
実は私も現役の衆議院議員のときに一度だけ、この特別室に足を踏み入れたことがあります。もう10年以上前のダービーの日でしたが、この時は事前に国会の中にある農水省の政府委員室(現在は国会連絡室)という部署に連絡して、当日の招待券を手に入れたと記憶しています。
競馬ファンにはよく知られたことですが、中央競馬の監督官庁は農水省です。農水省の生産局の中に「競馬監督課」という部署があり、ここが日本中央競馬会を監督しているのです。
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【ちょこっとメモ】
(新)農林水産省(2001・1・6)
食の安全・安定など中枢的存在。初めは「農商務省」として1881年に設置され、現在の名称は1978年に設置されたが、旧法律(昭和24年の法律)が改変され、2001年に新しく設置された。 |
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農水大臣の名前入りの招待券を持ってダービー開催の当日に府中の東京競馬場まで出かけましたが、結果については覚えていませんので、おそらくダービー馬を的中させることはできなかったのだろうと思います。
ダービーが終わって数日したら中央競馬会の役員が、わざわざ議員会館の私の部屋に来て、ダービー記念のネクタイを置いていったのが印象的でした。このときのネクタイは、まだ私の手元にあるはずですから、今度ダービーに行くときには洋服ダンスから取り出して着用していこうかなと考えています。
今月は、競馬あるいは馬好きの政治家を紹介しようと思います。かつて競馬と関係が深かった政治家としては、現在の河野洋平衆議院議長の父である河野一郎氏が有名でした。農水大臣を経験した河野一郎氏は競馬会のドン的な存在でしたが、那須野牧場のオーナーでもあり、この牧場は1966年の菊花賞を制したナスノコトブキを生んだ牧場として有名です。
河野一族と競馬の関係について続きは次週
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つづく
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